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Josephリポート

京都サンガサポーター「ヨーゼフ」のブログ
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S・キューブリック×A ・C・クラーク「2001年宇宙の旅」
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    img_679618_29655154_0.jpg
    前回予告した通りSFネタです。

    といってもこの不朽の名作を、私ごときが今さら何を語るのかと言われればそれまでです。しかしこの作品ってタイトルこそ知ってるが、40歳以下の人って実は殆どの人がちゃんと観てないのではないでしょうか?

    今はブルーレイでもレンタルしているので是非観て欲しい作品です。

    そもそもこの映画の初公開は1968年。私なんか生まれてもいない。またアポロ11号が月面着陸もしていない。子供の頃にテレビで観た記憶があるがその時は面白いとは思わなかったでしょうし、実際タイトル以外は全く覚えてませんでした。でも成人になってから改めて鑑賞して、とても数十年前の映画とは思えないくらいに全てにおいてクオリティの高い事に驚き、気がつけば何回も観てました。さらにはクラークの小説までシリーズで読破していました。

    この作品では異星の知的生命体と人類とのコンタクトが描かれていますが、その生命体らしきものがいわゆるモノリスってやつです。見た感じは単なる黒い鉄板です。子供にとってはなんじゃこりゃ?です。しかしあの無機質感ととてつもない存在感は、映像の素晴らしさがもたらしたものだと思います。そしてクラークとキューブリックがこのテーマに対して出した答えがこれなのでしょう。確か「ステレオタイプな宇宙人にはしたくなかった」と当時のキューブリックが言ってたらしいですが、見たことのない宇宙人を人間の持つ想像力で描いたら、どうしても実在するものの枠を越えたものを創造するのは困難らしく、その結果が例えばタコのような火星人とかになるようです。しかし相当に悩んだ結果として生き物形態にこだわらず知的生命体を物理的に示したのがモノリス。そして猿人の目の前に突如現れる、月で発掘がされる、木星探査でのボーマン船長の体験と、人類の進化に合わせてコンタクトしていくという見事な表現になったのでしょう。

    しかしそういった知的生命体との関係や人類の進化といった哲学的内容からか非常に難解な作品と言われています。作品中で余計なセリフや字幕での説明を殆ど排除した結果だとも言われていますが、私はそれがこの作品の神秘性を高め、また入念な科学考証を行って作成された映像や音響効果、BGMのクラシック音楽がこれ以上ない効果を生み出し、不朽の名作に仕立てあげたのだと思っています。殆どのSFモノは宇宙空間で有り得ない爆発音とかありますが、この映画ではBGMと無線の音以外は無音です。そういった音響効果だけでも凄い緊張感を醸し出しています。余談ですが試写の段階では字幕などでも説明を入れていたそうですが、キューブリックの判断でとっばらったそうです。その判断に間違いはなかったですね。

    最後にこの映画が難解で結末が良く解らなくても、それはそれで良いと思います。エヴァンゲリオンもそうですが、謎解きをしたければオーディエンスが各々で語り合う事がその作品の結末になると思います。この作品は小説を読んだ事で容易に理解出来ましたが、映画だけでも十分に楽しめます。ちなみに続編の「2010年」は映画としての総合評価は2001年には及びませんが、小説同様に結末がハッキリしていますので、合わせて観るにはオススメかも知れません。
    | 映画・ドラマ・本 | 16:40 | comments(0) | - | - | - |