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Josephリポート

京都サンガサポーター「ヨーゼフ」のブログ
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能田達規「オーレ!」
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    少し古い作品ですが「週刊コミックバンチ(現在廃刊)」に連載されてたフットボール漫画です。コミックスは全5巻と短命に終わりましたが、テーマとしては非常に興味深い内容になっていました。

     

    まず主人公は「上総オーレ」という千葉の木更津や袖ヶ浦など内房エリアをホームタウンとするフットボールクラブのフロントです。それも行政からの出向者。クラブはセカンドディヴィジョン最低レベルの規模。そして残留争いが展開されていきます。全く華々しさがありません(笑)。

     

    この漫画は今シーズンからのリーグレギュレーションに近い内容を2006年時点に描いていました。だからサードディヴィジョンとの入れ替え戦まであります。既に発表されていた構想とはいえ、近い将来のフットボールリーグを疑似体験出来る内容でした。

     

    またストーリーもクラブ運営に関する事、スタジアム関連、スポンサーや後援会との関わりなどマニアックな描写が多く、ゲームはかなりダイジェスト的です。さすがに助っ人ドイツ人フットボーラーの初出場やリーグ最終戦や入れ替え戦は多少ページを割いていましたが、ジャイキリのようなフットボールのテクニカル面は殆ど表現されていません。

     

    サポータとして、実際のクラブスタッフやスポンサー、後援会などを見てきましたが、この作品に描かれているものと大きな違いは感じませんでした。結構リアリティーがあると思います。作家の能田先生の意欲作と言われるだけあり相当取材もされていると思います。

     

    しかしそんなリアリティーを望む読者がどれだけいたのかはわかりません。コアなフットボールサポーターには興味深いテーマでも漫画としてのエンターテイメント性に乏しければ連載継続は難しかったでしょう。実際に最後はやや強引に未来を描いて連載終了していました。

     

    またフットボール作品としては作画がイマイチだったかも知れません。「ピース電器」「オレンジ」など人気作を描かれて来た能田先生の作画を貶すつもりはありませんが、本作ではゲームシーンに限らず躍動感に欠ける気がします。明らかにジャイキリとは違いますね(この辺りは妻の評価の受け売りもあります)。

     

    でも本作を通じてフットボールクラブの運営がどれだけ過酷なものかを、少なくともフットボールサポーターが感じ取れただけでも評価出来ると思います。年間予算4億円の現実を少なくとも我々サンガサポーターは知りません。J2の多くのクラブから見ればサンガの20億オーバーの予算は「金満」です(笑)。ジャイキリもなんだかんだでファーストディヴィジョンですしね。

     

    本作もジャイキリも共通しているのは地域密着型のクラブ運営の重要性を強く訴えている事です。また穿った見方かも知れませんが日本のフットボール界を取り巻く環境が「日本代表」に偏重している現状を憂えているとさえ思います。私もリーグあってのフットボールであり代表だと思っていますから共感出来る部分が多い。

     

    華やかさに乏しい本作にも唯一ドラマチックで泣かせるシーンがあります。「ミスターオーレ」の芝田の存在です。チームのプロ化以前の前身チームからの生え抜きでありセカンドディヴィジョン昇格の立役者だが、怪我と加齢による劣化でベンチ入りすらままならず最後は「ゼロ円提示」を受けます。しかし入れ替え戦2ndレグで途中出場し価千金のゴールを決めセカンドディヴィジョン残留を決めます。ドラマチック過ぎてクサいと言われようが、私は一連の描写にはかなりこみあげて来るものがあります。

     

    サポーターにとっては芝田のようなフットボーラーは重要です。浦和からローンで来ている竹内と対比しているように思います。プロフットボーラーである以上、本人の意志だけでなく、またローンであれ完全であれ移籍はつきものです。サンガで言えばチソンや松井、黒部、パウリーニョなどのように在籍時に結果を残してレジェンドになってくれるのは当然ながら嬉しいです。

     

    でも長年チームに在籍してたフットボーラーには、結果云々関係無くサポーターのリスペクトは最大級であって欲しい。

     

    私にとっては平井ちゃんは誰が何と言おうが、現時点でサンガ史上最もリスペクトするフットボーラーです。のぐっちゃんではありませんね。またチソンや松井なんかよりも全然上です。

     

    現役ではとくに博貴がそうあって欲しいですね。彼はJ2に降格したサンガに入団してくれました。色々葛藤もあったでしょう。しかし今は完全無欠の中心選手として、またキャプテンとしてチームを引っ張ってくれてます。ユナイテッドのライアン・ギグス同様に何があっても生涯サンガで活躍してくれるようにクラブもサポーターも応援してやるべきです。もはや理屈ではありません。勿論、博貴以外でもそういうフットボーラーを1人でも多く輩出して欲しいです。サポーターのキャリアも様々ですからその人にとっての「ミスターサンガ」が現れば良いのです。

     

    最後にこの作品こそ実写映画化は面白いと思います。尺的にも1回で終われるし、フットボール作品ながらヒューマンドラマですからジャイキリよりは障壁は低いと思いますね。

    | 漫画 | 07:50 | comments(0) | - | - | - |