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Josephリポート

京都サンガサポーター「ヨーゼフ」のブログ
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フットボールを題材にした映画(その2)
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    【シーズンチケット(原題:Purely Belter)】
    監督:マーク・ハーマン

    この作品は映画館で観ました。映画館といっても100人キャパぐらいのミニシアターでしたけどね。当時はかなり楽しみにしていた作品です。アラン・シアラーもカメオ出演していましたから。

    フットボールサポーターならば一度は観て欲しい作品です。如何に我々がまだまだフットボール文化的に未成熟であるかが実感出来ます。またスタンドに立つのが比較的容易な環境を有り難く思うのと同時に、それがスタンドでの期待や緊張感を乏しくしているのかなとも感じました。

    テーマは労働者階級(の子供)とフットボール。貧乏人からフットボールのスタンド観戦を奪い取った事を痛烈に風刺していると思います。

    この作品が発表された2000年当時はイングランドではフットボールバブル真っ盛り。80年代のフーリガン問題対応やヒルズボロの悲劇で、当時のファーストディヴィジョンのクラブを中心にテラス(立ち見席)の廃止を余儀なくなされ、結果的に最安値でも5000円はする完全座席指定が設定されクラブの収入を飛躍的に向上させました。またプレミアリーグの創設によってBスカイBからの潤沢な放送権料、ボスマン裁定以降の選手のグローバル化などでリーグが一気に活性化され名実ともに世界一のリーグとなりましたが、同時に貧乏人をスタジアムから引き離したのです。

    そんな貧乏な労働者階級の子供がこの作品の主人公なのですが、まあ救いようのない悪ガキです。しかしニューカッスルへ強い愛情、そして幸せな家庭への憧れ(DVを受けたりしている)から、それらを満たすための手段として、サポーターとしては最大級のサポートである「シーズンチケット」を手に入れる事を決意します。ただ貧乏人のガキに当時のレートで10万円近いシーズンチケットなんぞ買える訳がなく、その為にありとあらゆる方法で金を貯めようとします。

    また隣町の宿敵サンダーランドとのライバル関係を熱烈に紹介してくれています。笑ったのはサンダーランドのホームグラウンド「スタジアム・オブ・ライト」でのシーンで、対戦相手はリバプールなのにチャントが「敵はニューカッスル!」。やられました(笑)。正にタインウエア。サンダーランドサポーター最高です。ダービーに対する憧れを持ちますよ。少なくとも今の日本では体験出来ない。

    フーリガンを賛美する事は出来ませんが、ライバルクラブとのつばぜり合いの主役はテラス席で応援歌やチャントを歌い上げマフラーを掲げていた多くの労働者階級のサポーターだと思います。しかしもうプレミアリーグやチャンピオンシップのクラブではテラスが復活する事は無いでしょう。映画のテーマから外れますがせめてゴール裏ぐらいは安価な設定を設けて競争率が高くても努力すれば何とかチケットを確保出来る状況があって然るべきだとこの映画を観て思いました。

    年に1回で良い。好きなクラブのゲームをスタンドで観て欲しい。私は現在、家族での参戦を絶対条件にしています。主人公が語る「スタンドで砂糖2つにミルクたっぷりの紅茶」みたいな事を、もし息子や娘が私との思い出として語ってくれたらもう何もいう事はないです。サポーターやってて良かったと実感出来るでしょう。

    まあいつの日か子供は一緒に来てくれなくなるでしょうし、もしかしたら柏のサポーターになる可能性もありますけどね(笑)。
    | 映画・ドラマ・本 | 08:11 | comments(0) | - | - | - |