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Josephリポート

京都サンガサポーター「ヨーゼフ」のブログ
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山崎豊子「大地の子」
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    日曜日21時に放送されていた山崎豊子さん原作ドラマ「運命の人」が最終回でした。いつも山崎先生のドラマをみると「大地の子」を思いだします。そして作品に対する想いを書きたくなりました。

    山崎作品はドラマや映画はまあまあ観ているほうですが、実は原作を一度も読んだ事がありません(笑)。よってドラマ版について語らせて貰います。

    皆さんご存知の通り、山崎作品は軸になる設定がノンフィクションに近いものが多く、ドラマ化された作品の多くで高視聴率を稼ぎだしていました。近年はドラマ化するテレビ局側も周年事業の目玉として制作する事が多くかなりお金を掛けてきました。

    しかし最近は高視聴率が稼げず、「運命の人」もお世辞にも成功だったとは言えません。どうも「華麗なる一族」以降その傾向にあるようです。ネタが堅く重いテーマが多いからか、ドラマに関心の高いティーン層や主婦層の視聴が弱いのかも知れませんね。

    さてタイトルの「大地の子」は90年代半ば頃に放送されてました。その後何度もリピートされていることからも、山崎作品のドラマの中でも人気が高いと思います。この作品は大東亜戦争後の中国残留孤児問題や文化大革命などの事実を基に書き上げたフィクションのようですが、もはや実話かどうかなんて大した問題ではない。私の数少ない大好きなドラマの1つです。

    また中国残留孤児が主人公でかつ日中合作だった事もあり、作中の舞台の大半は中国大陸でありセリフも中国語が多いのが印象的です。上川達也はこのドラマを撮るまで全く中国語をしゃべれなかったそうですが、中国語を知らない私ですら何となくネイティブっぽく感じたのは決して間違いではないようで、相当いい線いってるらしいです。そして本気で大地の子である中国人「陸一心」になりきっています。素晴らしい演技でした。

    このドラマが素晴らしいのは、日本人や中国人とか関係なく愛情の尊さを切実に訴えているところ。また陸一心には日本人である事への偏見だけでなく、物語中盤では不条理で片付けなれない革命とは名ばかりの人民弾圧「文化大革命」が襲いかかってくるので、人への愛情、人との絆が尊さが強く印象付けられているのが良いです。

    そしてやはり反戦作品なのでしょう。単なる反戦作品は嫌いですがこの作品は別格です。また文革への批判も強く感じます。我々日本人は兎角、中国人の国民性を非難しがちですが、この作品では中国人も大東亜戦争後の動乱や文革で深い傷を負った被害者だという事を感じずにはいられません。

    作中のシーンでは八路軍の検問と妹との再開〜死別ところでソファーに横たわりながら泣いてしまいましたね。特に検問シーンでは一心の養父「陸徳志」を演じたチュウ・シュイ(朱旭)が最高の演技をみせてくれています。この作品は本当に配役が良い。

    不満を言えば文革での粛清シーンではあんなもんじゃ無かっただろうと思うのと、日中協働事業の製鉄所建設関連のシーンではもっと日中間でガチガチにして欲しかったですね。テレビドラマゆえに中国側への配慮があったようです。

    最後にこの作品はDVDはセルオンリーでレンタルではビデオしかおいてません。それも探すのが大変です。ただNHKオンデマンドでは有料配信しているので、ご覧になられてない方は是非観て下さい。

    私も4度目の視聴にチャレンジして大泣きしたいと思います(笑)。
    | 映画・ドラマ・本 | 19:47 | comments(0) | - | - | - |